獣医さんにご注意!!
まず始めにお断りしておきたいのは、獣医さんは私たち愛犬家にとっては、神様のように大切で、重要な存在だということです。だから、愛犬の健康に関しては、最も頼りになる存在だと言っても過言ではありません。実際、私も日常的に獣医さんにはお世話になっています。
だからこそ、最近特に一部の獣医さんの、それを逆手に取ったような言葉や医療行為が、とても気になるのです。
仕事柄、獣医さんに関する情報、お客様が獣医さんにかかった情報などをよくお知らせいただきます。が、どうしてそんなことを言うのだろう、どうしてそんなに急いで手術をさせるのだろう、という例もあり、こんなことを言われたら、そんな獣医さんは気を付けて、という気持ちをこめて、特に気になった例をご紹介します。
まず、最近一番驚いた例です。
ある大型犬の子犬をお渡ししたお客様から、電話でご連絡がありました。ちょうど生後5カ月になる大型犬の子犬です。
「大きくなると言われたのに、ぜんぜん大きくならず、獣医さんから、この犬はこれ以上大きくならないかもしれない」と言われて、大変心配しているとの内容でした。
その子犬の状態をみることと、その子犬のブリーダーさんにも、その状態を見てもらうために、一度、そのワンちゃんを預かることにしました。
実際にその子犬を引き取りに伺うと、生後5か月にしては大きく、がっしりとしたワンちゃんでした。つい先日お引き渡しした時は、小さな子犬だったのが、ちょっとの間ですごく大きく成長していました。まさか、この子犬、と思っていると、お客様は数人の獣医さんから、「大型犬にしては小さすぎる、この犬は全く成長が悪い」「もうこれ以上大きくならないかもしれない」と言われているとのこと。
また、大型犬の飼い主さんからも同じように、「この犬種にしては小さいですね。」と声をかけられたそうです。
たまたま大きなバリケンを持っていったからよかったのですが・・・。大は小を兼ねると思い、そのまま持ってきてよかった、と思いました。
お預かりしてすぐに、いつもお世話になっている獣医さんのところへこの子犬を連れていくと、その獣医さんからは、大変しっかりしているワンちゃんですね、と言われました。
この子犬が、小さいと言われていることを伝えると、獣医さんもびっくりして、唖然とした様子でした。
「コメントされた獣医は大型犬をあまり診たたことがないのでしょうかね」とのつぶやきも。
こちらの獣医さんは、整形外科に特に強い獣医科病院で、大型犬の診察も多く、その日に見て頂いた獣医さんも、たまたまご自身の愛犬をつれてきていて、それがまた超大型犬でその大きさにびっくりでした。
獣医さんいわく、大型犬の場合、小型犬と違って、体が完全に成長するには3年はかかるとのこと、獣医さんが飼っている超大型犬になると、生後5年まで、体の成長が続く場合もあるとのことです。
もちろん、私も大型犬の成長に3年ぐらいかかると言うのは、知っていましたが、超大型犬の場合、5年ぐらいまで成長するというのは、初めて聞きました。
さて、次にブリーダーさんのところへ連れて行くと、ブリーダーさんも見てびっくり、30年以上ブリーダーをしているけど、この犬種で、生後5か月でこんなに立派な犬は初めて見た、とのこと。 その大きさは常識外の大きさだったようです。
そして、たまたま、その子犬の兄弟犬が犬舎にいました。その子犬は標準サイズです。並べて立たせて比べてみると、まるで大人と子供、ひとまわりどころか、ふたまわりほど大きさの違いがあるのです。
ブリーダーさんいわく、「もし、犬を返したいというのであれば、いつでも引き取るよ。この犬なら、展覧会でも入賞を狙えるからね。」とのこと。「でも、これだけの体格だと、生年月日をごまかしてると疑われるかもしれない。」とも。
後日、このワンちゃんを飼い主さんのもとにお渡しに行き、決して小さくない、むしろ大きすぎることをご説明すると、納得していただきました。でも、獣医さん数人に、小さい小さい、と言われたら、飼い主さんは、そう信じてしまうのも、無理はありません。あまりにも信じられない獣医さんの例でした。
しかし、ここまで極端な例は、滅多にないと思いますが、一般的な獣医さんは、大型犬の診察機会はそう多くはないようで、やせ過ぎと言われるケースが多いようです。そして、もっともっと餌を沢山あげて、ふとらせなさい、という獣医さんがかなり多いのも事実です。また、それを理由に自分のところで取り扱っているフードを勧めてくることが多いようです。
前述した整形外科の獣医さんによると、大型犬の場合、特に生後1年ぐらいまでの間は、体がどんどん大きくなります。だから、必要以上に大きくしようとすると、骨格の成長と、肉付きのバランスが悪くなったり、骨の成長の片寄りが発生したりして、関節などに異常が発生することが多いそうです。
だから、大型犬の場合は、生後1年ぐらいはむしろやせて見えるぐらいが成長のためにはちょうどいいとのことで、全く同じことをブリーダーさんもおっしゃっています。
ただ、大型犬の飼い主さんはどうしても大きく大きくしたいようなので、その点も注意が必要です。これについては、また次回にでも書きたいと思います。
さてもうひとつの例は、停留睾丸について。停留睾丸は、雄の睾丸がある時期に来ても、片方、または両方がおりてこないというものです。
停留睾丸について、インターネットなどで調べてみると、ほとんどの場合、生後2~3か月、遅くとも生後6か月でおりてないと、停留睾丸で将来ガンのもとになるようなことが書いてあります。
そのために、獣医さんでも手術を早くしたほうが良いというお話になります。停留睾丸により、睾丸癌になるだろう時期は年をとってからですので、あわてて手術をする必要はないのです。もちろん、去勢をする計画がある場合は、そのタイミングで停留睾丸の手術も受けるほうが、ワンちゃんにも手術回数を少なくして負担を少なくすることになると思います。
では、本当に停留睾丸により 睾丸がガンになるのでしょうか?絶対ないということは言えませんが、悪性の腫瘍になることはほとんどないとのことです。 オス犬の場合、睾丸のガンよりも前立腺のガンになるほうがはるかに多いのです。
また、インターネットで停留睾丸について書いてある説明でも、将来腫瘍になると言われている、とか、可能性がある、というようなあいまいな表現がほとんど(すべて?)ですね。
実際、お引き渡しした子犬でも、お引き渡し時点で降りている睾丸がひとつしか確認できなかったケースでも、のちに、降りてきて、今はちゃんとふたつ確認できます、というケースもあります。(もちろん、お引き渡し時点でひとつしか確認できなことをお伝えして、ご了承のうえ、お渡ししています。)
逆に、お引き渡し時点では、ふたつ確認できていたものが、のちに片方しかないと獣医に言われ、すぐに手術したとのお話を頂くケースもありました。もちろん、こういう例は多くはありませんが、その中には、睾丸を探すのに、15cmも切り、3時間の大手術だったということを誇らしげに言う獣医さんもいたそうです。
そう言われれば、飼い主さんは、感謝の気持ちになるかもしれませんが、逆にその獣医の技術のなさをいっているようなものだ、というのがそれを聞いた他の獣医さんが共通におっしゃる言葉です。
かわいそうなのは、もの言わぬ子犬です。必要のない手術をされてしまうのですから。
現在獣医さんは日本中どこにいても、すぐに探せるほど多くなりました。でも、学校での勉強だけで、実際の臨床例がほとんどない獣医さんも多いそうです。また、特に大型犬の場合は、初めて診察するケースも多いようで、知識、技術の伴わないまま、診察をされてしまうケースもままあるようです。
でも、飼い主さんにとっては、愛犬は自分の子供と同じ、その身に何か悪いことがあると聞けば、すぐにでも、どんなにお金をかけてでも、治さなければ、と思ってしまいます。
だからこそ、そんな愛犬家の心理につけいるような言動は、慎んでもらいたいと思うのです。
でも、人間の医療の世界でもいろいろありますから、ましてしゃべれないペットを扱う獣医さんの中には、人間の世界以上に、心ない方が多いのは、仕方のないことかもしれませんね。
最初にも書いたとおり、獣医さんは、愛犬家にとって、神様のような存在です。だからこそ、私たち愛犬家も、しっかりとした目と情報で、確かな獣医さんを選びたいですね。そして、そんな獣医さんは、確実に愛犬の体と命を守ってくれます。
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