なぜ捨てられるの?

先日、ちょっと気になる新聞記事がありました。9月17日付の朝日新聞朝刊35面、これは千葉版ですね。ここに、捨て犬に関する記事が掲載されていました。千葉県に関しての記事なので、全国的にどうか、ということはこの記事だけからはわかりません。
ここ10年ほどの間で、殺処分されてしまうワンちゃんは、年々減ってきてはいるようです。しかし、それでも、相当な数のワンちゃんが、ほとんどの場合、人間の都合で、人間の手によって、命を落としています。
問題は、殺処分そのことではなく、そのような状況にワンちゃんを追い込む人間がたくさんいるということです。
いわゆる野良犬として捕獲された以外では、子犬が生まれたけど、もらい手がなく持ち込んだというケースが最も多いそうです。
この場合、意図せず自分のワンちゃんがどこかの犬と交配して子犬が生まれてしまったケースと、生ませるつもりで生ませたが、思ったように買い手、または貰い手がなく、処分した、というケースがあると思います。
最初のケース、これはしょうがない、と言えるでしょうか。そんなことは言えませんね。雌犬は定期的に発情がくるのは犬を飼っている人なら誰でも知っていることです。発情がきても、雄犬と接触できる可能性があれば、妊娠してしまう可能性があるのは、容易に推測できます。
子犬を生ませる意思がないのであれば、避妊手術をする、もししない場合は、雄犬との接触ができないように、しっかりと管理するのは、飼い主として当然のことだと思います。それを怠って、妊娠、子犬が生まれたとしても、生まれた子犬に対して、しっかりと責任を取ってあげるのが飼い主としての務めだと思います。
しっかりと引き取り手を探す、もしどうしてもいなければ、自分で育ててあげる、というのが当然だと思いますが。
また、後者のケース、すなわち意図して交配を行い、子犬を産ませた場合、この場合、ほとんどは子犬を販売目的で生ませていると推測できます。でも、結局売れなかったから処分した、ということでしょう。
とんでもないことですね。子犬ひとりひとりの命をどのように思っているのでしょうか。きっと、このようなことをする人にとっては、子犬は単なる商品としての物としか、感じないのかもしれません。悲しいことです。
ただ、現実にはペットショップでも、飼い手がつかないワンちゃんは、保健所に持ち込まれるという話も聞きます。ブリーダーにも、そういう人がいるだろうということも、容易に想像ができます。
昨年6月に改定された動物愛護法では、子犬を販売目的で生ませる場合は、必ず、管轄の保健所に登録することが必要になりました。したがって、現在は、一般の方がちょっと子犬を生ませて売ってみようということは、原則として、できなくなりました。そういう意味では、今後は、こういうケースも少しは減ることは期待できるかもしれませんが、大きな期待はできません。
また、子犬だけでなく、成犬の持ち込みも少なからずあるようです。こういうケースは当店でも、飼えなくなったので引き取ってほしいというケースがいくつかあったので、全国的に見れば、少なからずあることが推測できます。
なんらかの事情があるのでしょうけど、ワンちゃんを迎える時点で、しっかりと将来の可能性を含めて、一生面倒を見てあげられるのか、判断をすることが絶対に必要です。例えば、引っ越すから飼えなくなるという理由は、全く理由にならないと思います。引っ越す可能性があることは、迎える時に十分考えればわかっているはずであり、また、引っ越す必要があれば、ワンちゃんも一緒に住める環境のもとに、ワンちゃんも一緒に引っ越すのが、当然ではないでしょうか。
ただ、この問題は、ワンちゃんを売る側にも問題があることは否めないと思います。とにかく、売ってしまおう、というお店は少なからずありますから。当店でも、より、一章面倒を見てもらえるのか、という点については、しっかりと確認して、お引き渡しをしていきたいと思います。
現在の日本では、残念ながら、ワンちゃんは法律上は物扱いです。でも、現実は全く違います。一匹一匹がしっかりと命を持ち、人間と同じように感情を持って、喜んだり、悲しんだりする、生きているワンちゃんです。まして、愛犬であれば、家族の一員です。
この問題は、人間としてひとりひとりが考えなければいけない問題だと思います。
今やワンちゃんの存在は、単に人間に役立つというだけでなく、人間の心を癒してくれたり、元気づけてくれたりするかけがえのない存在です。より、自然に、ワンちゃんと共存していける社会を作っていかなければいけませんね。
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