ドーベルマン、お届け先は?!
2ヶ月近く前でしょうか、芥川賞作家の柳美里さんが、ドーベルマンの子犬のご見学にいらしたご紹介をしました。そして、つい先日、そのドーベルマンの子犬が柳美里さんに迎えられました。
神奈川のお宅までお届けし、お宅にお邪魔させていただきました。家の中へ案内していただいて、まず迎えてくれたのが、かわいい猫ちゃんたちでした。ドーベルマンの子犬の先住者は、たくさんの猫ちゃんと、そしてミニチュアダックスフンドでした。
![]()
たくさんいる猫ちゃんたちのほとんどは、捨て猫だったとのことで、柳さんの動物を愛する気持ちがよくわかりました。そして、先住犬となるダックスちゃんは、ドーベルマンの子犬が来る直前まで、訓練所にいたそうですが、先輩犬なので、ドーベルマンの子犬が来るときには、家にいさせて迎える立場にさせないといけないとの思いから、急遽家に連れ戻したとのこと。
このあたりも、先輩ワンちゃんの気持ちをよく考えて、しっかりと立場を作ってあげようという、心配りを感じました。そのあたりの所を、しっかりと考えて、確実に実行するところは、さすがです。
でも、ご本人によると最初のワンちゃんを飼う時は、犬のことについて、全く知識が不足していたとのことでした。というのは、最初にワンちゃんを迎えようというとき、なるべく静かでおとなしくしている子犬がいい、と思い込んでいて、そういう子犬を選んだそうです。でも、実際は、そういう子犬は臆病なので、吠えたり、攻撃的になったりということがあることを後で知り、また実際に選んだ子犬もそうだったので、そこではじめて、子犬を選ぶときは、積極的に近づいてくるような元気すぎるくらいの子を選んだほうがよい、ということを勉強したそうです。
実際にその通りで、どんどん人に近づいてくる、そして元気過ぎるぐらいの子犬のほうが、よく人になれ、人間との生活もスムーズにいき、成長して落ち着いてくれば、頼りになるパートナーになってくれるのです。ただし、もちろん、育て方、育つ環境に影響される部分も大きいので、全ての子犬が上記の通りになるとは限りませんが・・。
そして現在、柳さんは犬の訓練に関するスクールで、柳さん自身が、訓練の仕方を勉強しているそうです。さすが、やるからには徹底的に研究、実践するという姿勢がすごいですね。
さて、柳美里さんに迎えられたドーベルマンですが、耳は垂れたままでのお引き渡しで、柳さんいわく、先輩犬のダックスフンドと同じ顔をしている、との言葉通り、足を除いては、大きさも顔もダックスフンドによく似ています。
違うのは、足の長さはもちろんですが、足の大きさです。大型犬らしく、しっかりとして大きな足は、ダックスフンドとは全く違います。そして、これからどんどん成長していくと足の大きさに負けないような大きな体になっていくので、今後は、日々、ダックスフンドとの違いが明確になっていくことでしょう。
ドーベルマンとダックスフンドが同じだなどと、比べること自体、耳の立った一般的なドーベルマンのイメージからは考えられないと思いますが、まだ耳を立てていないドーベルマンの子犬は、ミニチュアダックスフンドにとてもよく似ているのです。耳垂れドーベルは、とてもかわいく、優しい顔をして、耳立ちドーベルとは全く違った魅力を感じさせてくれるのです。
新しいおうちに迎えられドーベルマンの子犬は、直前まで兄弟ドーベルマンと一緒でした。生まれて初めて、兄弟から離れ、ひとりになったのです。だから、とても寂しがりでひとりでサークルに入れておくと、赤ちゃんが泣くように、鳴き始めます。
柳さんが抱っこすると泣き止み、まるであかちゃんのようで、柳さんも、10日くらいは夜鳴きも覚悟しておかないと、とすでに覚悟を決めていらっしゃいました。こういったところも、柳さんの素晴らしいところで、子犬が兄弟と離れて、しばらくはとても寂しいだろうということをよく理解しているのです。
まだ人間で言えば、幼児というよりあかちゃんに近い年齢なので、さびしかったり心細かったりして鳴くのもしかたがないですよね。人間のあかちゃんだって、その時期に全く泣かない、そして笑わないあかちゃんがいたら、逆に、どこか悪いのでは?、と思うのではないでしょうか。
ただし、ペットショップで店頭に飾られている子犬であれば、小さいときから親兄弟から離され、ひとりで狭いゲージの中で生活することに慣れてしまっているので、そういう心配はないかもしれません。どちらがいいかは、その方の価値観次第というところですが、私は、今回お引き渡ししたドーベルマンの子犬のように、寂しいときは鳴き、うれしいときは喜ぶ、これが自然だと思います。この点がブリーダー直譲の、ある人にとってはうるさいというデメリットだし、またある人にとっては重要なメリットになるのだと思います。
でも、たくさんの猫ちゃんや先輩ダックス、そして優しいご家族の中なので、ドーベルマンの子犬もすぐに寂しさも紛れ、新しい環境に慣れてくれることでしょう。そして、柳美里さん、前回のご見学の時もそうでしたが、芥川賞作家と感じさせない、とても気さくで、自然で、でもさすが芥川賞作家と思わせるような、しっかりとした考えを持ち、自ら犬の訓練に関することも勉強している、人にも動物にも優しく、素晴らしい方でした。
今回は柳美里さんということで、書かせてもらいましたが、実際には@ペット・トライアングルからブリーダー直譲の良さをご理解いただいて子犬を迎えていただく方は、皆さん、同じように、子犬を迎えることにとても真剣で、子犬を育てることに対しての探究心はとても旺盛な方々ばかりです。
だから、子犬を迎える前もいろいろとご質問をいただいたり、また迎えて頂いてからも、近況をお知らせいただいたり、ご相談をいただいたり、そういった皆さんとお話すること自体が、私自身の勉強にもなり、これからも、なるべくたくさんの方と、こういったお話をする機会を持ちたいと思っています。
ということで、今回は、ドーベルマンの子犬を柳美里さんにお届けしたエピソードでした。
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/68104/9289825
この記事へのトラックバック一覧です: ドーベルマン、お届け先は?!:


コメント
http://s02.megalodon.jp/2008-0325-0047-00/www.yu-miri.net/diary/mailbbs.php
現在クララは食糞を繰り返すような酷い状況にあります。あまりに不憫です。
投稿者: 知っておいて欲しいので報告します (Apr 22, 2008 7:05:03 PM)
大澤店長とここ2日ほどメールを交換させていただいてます。
私もマンションで仔犬を飼う為なるべくおとなしい仔犬を迎えるのがいいと思っていました。逆におとなしいワンコは後々吠えたり攻撃的になったりするものなのですね・・・知りませんでした。
最近読んだ躾の本では「元気に駆け寄ってくる仔犬は権勢欲が強く、おとなしい仔犬はその集団でも順位が低いので比較的人間がリーダーになりやすく躾もやりやすい」と言うようなことが書いてあったのでてっきりおとなしい仔犬がいいかと思っていました。
実際に飼っている方の実例をあげられると説得力ありますよね。
そうか。。。成長するにつれ落ち着いてくるもんなんですね。。。(もちろん犬種特有の運動量って言うものは大前提であるとは思いますが・・・)
そんな部分も含めていろいろとアドバイスをいただきながら仔犬を迎えたいと思いますので大澤店長よろしくです!
投稿者: タカ (Mar 28, 2006 2:09:07 AM)