また犬の事故、その原因は・・・
新聞やテレビでも報じられているので、ほとんどの方がすでにご存知だと思いますが、福岡県で4歳の幼児が犬に咬まれて死亡するという事故が発生してしまいました。
原因などについてはいろいろと言われていますが、私は、咬んだ犬が庭に放し飼いにされていたこと、そしてその放し飼いにされている中に、幼児を入れてしまったことが、事故の大きな要因だと思います。この点については、また後で述べたいと思います。
咬んだ犬は大型犬2頭で、秋田犬とロットワイラーとのことです。一般的に秋田犬は忠犬ハチ公のイメージがあり主人に忠実で温厚なイメージがあり、またロットワイラーも顔は少し恐持てでも家庭犬として危険な犬では全くないと言われている犬種です。
しかし、秋田犬も主人には忠実だけど、それ以外の人間に対しては攻撃的な面を持つ個体が多いとも言われています。また、ロットワイラーももともとはその優れた防御能力ゆえに、護身犬として使用されたこともある犬種です。
この2犬種に限りませんが、「この犬種だからだいじょうぶ」ということはどの犬種にもないと思っています。
どんなにおとなしいと言われる犬種でも、飼い方、人間からの扱われ方によっては、攻撃性を持つ犬になってしまうことはあるのです。
例えば、盲導犬として有名なラブラドールレトリーバーは、ほとんどの方が、おとなしくて人懐っこい、おとなしい犬というイメージをもっているのではないでしょうか。
もちろん、そのようなラブラドールが実際に多いと思います。しかし、一方では、かなり気性が荒く、攻撃性の強いラブラドールが少なからずいるのも事実です。
犬種によっての個性があるのは事実です。でも、同じ犬種でも性格や気性には、個体差があり、それは同じ兄弟姉妹犬の中でも、大きな違いがあることが普通です。
人間と同じなのです。兄弟姉妹でも、容姿はもちろん、考え方や個性が全く違うケースはたくさんあります。
またフランス人やドイツ人、またアメリカ人など容姿が全く違い、また考え方も違うと言われている外国人でも、個々に付き合えばいろいろな人がいて、日本人以上に義理堅かったり、情にもろかったり、また勤勉だと感じさせる外国人はたくさんいるのと全く同じなのです。
さて、この事故の原因として、私がすぐに思ったのは、2頭の犬が広い庭に放し飼いにされていたことです。
この2頭は番犬目的で飼われていたようで、その目的からすれば、庭に放し飼いというのはその目的に最も適したものだと思います。犬を庭に放し飼いにすれば、犬の本能で、自分のテリトリーとなった庭に近づくものを常に警戒して、常に警戒、攻撃の意識を持つようになります。
したがって、近づく物音があれば警戒して吠えたりするので、番犬としての目的を充分に果たしてくれる犬になってくれるのです。
しかし、その番犬が家族の一員として迎えられている家庭犬と同じように扱えるかといえば、そうでないのが普通です。もちろん中には番犬としても優秀、家庭犬としても優秀という犬がいるかもしれません。が、ほとんどの場合は、そうではないでしょう。
したがって、庭に犬を放し飼いにしていると、番犬にするつもりはなくても、しっかりと番犬になってしまうのです。そんな番犬の場合は、本当の意味での主従関係が出来ているご主人様以外には、いつでも攻撃性を持つ可能性を持っています。
もし、飼い主自身が本当の意味での主従関係の主になっていない場合は、飼い主に対しても攻撃性を持つ場合もあります。
だから、庭に放し飼いにしている犬には、特にその庭では、人に接触させないのが基本です。庭に入ってしまった侵入者に対しては、自分のテリトリーを守るために攻撃するのがその犬の本能です。
これは大型犬だけに限ったことではなく、小型犬でも同じでどんな犬にもいえることです。
今回の事故は、そんな犬のテリトリーとなった庭に、まだご主人となる人間が一緒ならともかく、ひとりで幼児をだしてしまったことが、大きな悲劇となってしまった原因だと思います。
番犬も犬を飼う目的の一つかもしれません。
でも、番犬にするということは通常の人間社会の中でのルールを守り、誰からも愛され、誰にも迷惑をかけないようにさせる家庭犬に育てることとはまったく相反してしまいます。
だから、ペット・トライアングルでは番犬目的で犬を飼うことは推奨しません。また、犬を飼うときも、自然に番犬になってしまう可能性の高い、庭への放し飼いもしないようにしていただいたいます。
犬を家族の一員として迎え、人間社会で生きるペットとしてしっかりと飼育環境を整え、しつけをするという気持ちを持った方に犬を迎えてもらい、また犬を飼っている全ての方にその目的のためにお手伝いをしていきたいと思っています。
2度とこのような悲劇がおこらないように、今後も活動していきたいと、あらためて強く思っています。
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